甲状腺疾患は青年期以降に多い疾患とされており、とくに女性が患いやすい病気です。
体調や精神状態が安定せず日常生活に支障が出る、妊活が長引いてなかなか授からないといった症状があり、検査してみて初めて甲状腺を患っていたと知る方もとてもたくさんいます。
基本的に、親族に甲状腺疾患を持つ人がいると遺伝しやすいと言われており、リスクがありなおかつ不妊が長引いているという方は、一度病院で検査してみる価値はあるでしょう。
甲状腺疾患の種類
甲状腺疾患と一口に言っても、妊活や妊娠に影響のあるものには下記の2種類があります。
・バセドウ病
甲状腺機能が亢進し、甲状腺ホルモンが異常に分泌されてしまう疾患です。
自己免疫疾患の一種で、自分の体を攻撃することで動悸や多汗、イライラなどの自覚症状が出るほか、治療・投薬なしでは妊娠が難しくなります。
・橋本病
まだ原因がはっきりしていませんが、バセドウ病と同じく自己免疫疾患で、甲状腺ホルモンが減退し、炎症を起こすことで罹ります。
甲状腺疾患のなかでも圧倒的に女性に多く、冷えやむくみ、無気力、肌の乾燥などをともなうほか、妊娠しづらくなります。
いずれにしても慢性的な不調を起こし、妊活中の女性にとっては不妊の原因になるなど、治療の必要な病気です。
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甲状腺疾患の妊活・妊娠に与える影響とは
甲状腺は体全体のホルモン分泌に関わる器官でもあり、異常があると生殖機能を含む全身の不調の原因となります。
もともと甲状腺を患っていた方はもちろんですが、妊娠初期の自己免疫系統が狂いやすい時期に初めて発症してしまうというケースもあるようです。
月経異常や排卵への支障、また妊娠中の場合は胎児の発育不全や早産の原因ともなるなど、妊娠前・中に関してはとくに、医師の監督のもと注意して状態をコントロールする必要があるでしょう。
ただしバセドウ病や橋本病と診断されても症状がないケースや、妊娠に影響がない程度の値、適切な投薬などで通常通り妊娠・出産が可能なケースが多いですから、まずは専門の医師に詳しい診断を仰ぐことが肝要です。
葉酸サプリに含まれる「ヨウ素(ヨード)」が問題?
ヨウ素(ヨード)はミネラルの一種で、ワカメなどの海藻類に多く含まれます。
少量でも所要量を充たせるためとくに日本人は食事と別で摂る必要はないと言われていますが、長期的な過剰摂取に陥ると甲状腺腫などの機能障害を招くことがわかっています。
ヨウ素は甲状腺への働きが強く、また不足すれば逆に甲状腺疾患の原因ともなるため、場合によっては甲状腺疾患の「治療」に使われることもあるという、諸刃の剣のようなミネラルでもあります。
ですが葉酸サプリに含まれるヨウ素は微量であり、毎日飲んだせいで甲状腺を患うなどということもなければ、もともとあった症状を悪化させることもありません。
ですから基本的には気にせずご自分の気に入った内容の葉酸サプリを飲んでもまったく問題はないのです。
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葉酸サプリの甲状腺疾患の薬に与える影響
バセドウ病や橋本病を患っている方であれば、症状をコントロールするためになんらかの薬を飲んでいることと思います。
先述の通り日本で発売されている一般的な葉酸サプリはまったく甲状腺疾患に影響はないと言って良いですが、投薬治療の最中であってもまったく問題ありません。
基本的に「サプリメント=特定保健用食品」であり医薬品とは異なりますから、そもそもが薬に影響が出ないよう調整されているのです。
それよりも、ヨウ素が非常に多く含まれる海藻類を継続的に大量に食べたり、日常的にストレスを溜めたりすることの方が、甲状腺機能を乱す原因になることがわかっています。
またヨウ素、あるいは葉酸の不足は胎児の発達の妨げとなり、最悪の場合奇形や知能の発達を遅らせる原因となります。
ですから赤ちゃんのためにもぜひとも正しい知識を得、極端に怖がらずにきちんと葉酸サプリを摂取してゆくことが重要です。
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ヨウ素が含まれないおすすめ葉酸サプリ
当サイトの総合おすすめ葉酸サプリについては以下のランキングに詳しいですが、甲状腺疾患を持っている方で「どうしてもヨウ素を摂りたくない」という方には、「エーエフシーの葉酸サプリ」をおすすめします。

もちろん1位のベルタ葉酸サプリを含め、市販の葉酸サプリのヨウ素含有量は疾患を促したり助長するようなものではありません。
ですが気持ちの上で心配だ、どんなに少量でも絶対に摂りたくないと思っている方は、上記の2商品を比較検討してみると良いでしょう。
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